4月8日に入学する新入生の皆さんへ

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4月8日に入学する新入生の皆さんへ

 3月1日に3年生が卒業したものの、いつまでも寂しさに浸ることもなく4月8日には新1年生が入学します。3月23日に行われた新入生招集日では不安と緊張の面持ちの生徒さんもいれば、落ち着いた表情の生徒さん、明るい笑顔の生徒さん、、、、いろんな表情が見られました。中学校生活を振り返ると、きっといろんなことが思い出されるかと思いますが、新たな希望を胸に4月8に登校する姿を、我々教員一同楽しみに待っています。

 

 3年生の担任だった瀧田先生から、新入生の皆様へのメッセージを紹介いたします。

先日令和3年度卒業証書授与式を終え、堂々とした卒業生の授与式の様子を見ると、入学式からはや3年の月日が流れたのだとしみじみ感じました。

ふと、この3年間はどんな3年間だったかを考えてみると、新型コロナウイルス感染症関連に左右された学校生活だったと思います。そんな状況下でも、休校・時間をずらした登校・昼食時机を合わさない・行事の中止や縮小という影響はありましたが、日々の学校生活は毎日刻まれていきました。

様々な行事をもっと経験してほしかったのですが、コロナの影響でそれも叶わず、「残念だ」という気持ちはぬぐい切れないところがあります。しかし、生徒たちは、休み時間の人との関り、授業でのクラスでの交流、などの経験を積み重ね、精神的に大きく成長しました。

高校入学以前、学校に登校できなかった経験をもつ普通科Ⅱコースの生徒にとって、入学時の緊張は計り知れません。学校生活に慣れたら慣れたで、自分と級友の距離感に悩む生徒もいます。私が、教員として自分が徹したことは「話を聞く」それ一点です。それ以外は、生徒自身の力や級友の助けがあり、クラス全体として学校に向き合えたことで、卒業という一つの節目を迎えることができたのだと思います。

春は出会いと別れの季節です。卒業した生徒を含め、在校生も学年があがることでひとつ成長した気分になりますし、私自身も「4月からは何かを始めよう」と決意したくなります。

何かを始める時は、少なからず不安もあります。もしも、上手くいかないかもしれない、失敗するかもしれないと悩んでいるのであれば、先々のことは考えず、まずは目の前の一歩を踏み出してみましょう。今後のこと、将来のこと、できなくなった時のことを考えてもどうしようもありません。時間というのは、1時間の積み重ねが1日になり、1日の積み重ねが1週間1年と広がりを持つもので、今この瞬間の積み重ねが未来につながります。目の前のことがしんどい時は、まず、今自分に示されている道を自分のペースでいいので歩んでみてください。それが、必ず自分の力になっています。

先日卒業を迎えた卒業生の中にも、入学当初は不安でいっぱいの姿だったのが、3年間の学校生活を経て堂々と生徒代表として登壇した者もいます。暖かくなり、気持ちも晴れやかになる季節、なにか自身で目標を立てて新生活を迎えてほしいと思います。